予防歯科・定期健診について

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定期健診のすすめ


むし歯や歯周病の治療が終わったら、お口の健康を守るために定期健診を始めましょう。
当院では、状況にもよりますが、3ヶ月~1 年に1回は患者さんにご来院いただき、お口の中のメインテナンスをしています。

当院の定期健診

当院の定期健診では、以下のようなことを行います。

  • 生活習慣や歯磨きの仕方について、アドバイスしたことができているかを確認
  • 染め出し液を使って歯の汚れ具合を確認
  • 歯磨きの指導
  • フロスや歯間ブラシなど補助的な清掃用具の指導
  • 歯のクリーニング

定期健診の流れ


一般検査

歯の着色汚れや歯垢・歯石の付き具合、歯周ポケットの深さのチェックを行います。
毎回ではありませんが、定期的にレントゲン撮影も行います。

クリーニング

歯垢や歯石、着色汚れをスケーリングなどで除去します。

講評・説明

歯磨きが不十分など、ご自宅でのケアが足りていないところがあれば、お話をさせていただきます。補助的な清掃用具の使い方について、再度確認することもあります。

▶歯をより美しくしたい方は、審美歯科へ


歯磨きとフッ素塗布


歯みがきについて

歯の正しいみがき方

歯垢を常に取り除いていればむし歯にはなりません。
実際は、きれいにみがきましたという人でも約85%しかみがかれていません。
きちんとみがいているつもりでも、みがき残しは結構あるものです。
ぜひ歯科衛生士に指導してもらいましょう。

歯をみがくタイミング

歯をみがく目的の1つとして【歯垢をとる】というのがあります。
むし歯の原因である歯垢が歯に付着するのに約8時間、歯垢が固まり、歯ブラシでとれなくなるのに約24時間かかります。
なので1日1回徹底的に歯みがきを行えばむし歯は防げます。

しかし1回の歯みがきで歯垢を完全に取り去るのは難しいので、歯みがきは毎食後おこなってください。就寝前は必ずみがくようにしましょう。
昼間は唾液の分泌がさかんに行われ、細菌の繁殖を押さえます。
しかし、寝ているときは唾液の分泌量が著しく低下し、細菌の活動が活発になるからです。

いつもの歯みがき後に毎日使って予防効果アップ!

ホームジェルを毎日使うことで、むし歯になりにくい強い歯をつくります。
同時にむし歯の原因菌を抑えて、むし歯の発生も防ぎます。


毎日続けるほど、むし歯が予防できる。
フッ化第一スズ入りの歯みがきジェルを毎日使うとむし歯の発生と進行を98%抑えることが世界的に認められています。

(1) まずは歯みがき!

ホームジェルを使う前にいつものように歯みがきをしましょう。

(2) ホームジェルで仕上げます!

歯ブラシにホームジェルを約1gのせすべての歯にいきわたるように軽く磨いてください。

(3) 使ったあとは

うがいはせずに、軽く吐き出す程度。
30分間はうがいや飲食をひかえてください。


大切な歯の話


歯ブラシの選び方

歯ブラシはあまり大きくない物を
ブラシの植毛部が大きすぎると、口の中でこまかく動かせません。 歯のすみずみ、とくに奥歯の方まで届く大きさのものを使ってください。

毛質はナイロン製が一般的
豚毛は泡立ちがよく、歯ぐきにもやさしいものですが、柔らかすぎて歯垢をとるには向きません。
ナイロン製は品質にムラがなく、衛生的です。

硬さに気をつけて
歯垢をとるには、硬めのものがよいですが、歯に炎症が起きているとときは柔らかめのものにしましょう。
そして、治り具合によって徐々に硬いものに替えていくと良いです。

歯みがきの方法 スクラッピング法

歯ブラシの先端は歯の面に直角にあてて往復運動させ、噛む面も直角にあて小刻みに往復運動します。
歯と歯肉の間には入れないようにしましょう。

歯間ブラシ

ひとつでもチェックのある方は、歯間ブラシを使用してみましょう!!
  • 歯と歯の間に"すきま"がある
  • 食べ物が歯と歯の間にはさまりやすくなった
  • 欠損歯(歯が抜けているところ)がある
  • 部分入れ歯やブリッジ、インプラントを装着している
  • 矯正装置をつけている

歯ブラシで磨くだけでは歯と歯の間のプラークを落としきることはできません。
歯ブラシと歯間ブラシの併用が、歯と歯の間のプラーク除去には効果的です。

歯間ブラシのサイズの選び方
サイズはSSSからLLまで、歯と歯のすき間の大きさに合わせて6種類をご用意しています。
いうまでもなく、口の中の状態は一人ひとり異なります。従って、自分の歯茎の状態や使いたい部位に合ったサイズを選ぶことが大切です。
なお、一番小さいSSSサイズでも歯間に挿入できない場合は、デンタルフロスの使用をお勧めします。

デンタルフロス

歯ブラシのみの使用で、お口の中の汚れ(プラーク)はどれくらい落ちると思われますか?
実は、上手にブラッシングができたとしても約50%の汚れしか落とせないのです。

歯ブラシは歯の面を磨いてくれる道具です。
歯と歯の間の汚れを落とすことは難しいのです。

そこで・・・
デンタルフロスです。

デンタルフロスを使うことでプラークを約90%まで落とすことができるのです
デンタルフロスは1本の糸のように見えますが、細かい繊維の束になっています。
細かい束が汚れを絡み取ってくれる仕組みになっています。

歯周ポケット1~2mmほどまで入れて歯に沿わせてお掃除することが大切です。

指巻き法がおすすめですが、覚えるまでが大変かもしれません。
1度覚えてしまえば、誰にでもできるようになっていますので根気強く身につけていただければと思います。

デンタルフロスの使い方

1.両手の中指に巻いてちょうど良い長さの所で切ります。
2.上の歯の場合、親指と人差し指でフロスをつまみます。
3.フロスを歯の間に入れ、根本から歯垢を掻き上げるイメージで動かします。
4.下の歯の場合は両手の人差し指をフロスに添えて使います。

デンタルフロスの使用上の注意点
  1. デンタルフロスは、歯科医師・歯科衛生士の指導のもとご使用下さい。
  2. デンタルフロスを歯肉に強くあてすぎると出血や、炎症を起こす原因になりますのでやさしく動かして下さい。

ドライマウス<Part1>

原因についてはさまざまですが、主な原因についておはなしします。

【原因】
食生活
現代の食生活は、よく噛まなくても飲み込めるような食事が主流になっています。(ファーストフードなど)このため唾液の分泌が少なくなり、口の中の潤いが足りず、口が渇く、舌がひび割れて痛い・・・などの症状があります。

精神的ストレス・緊張・自律神経への影響
ストレスがかかったり緊張をすると交感神経が刺激され、唾液の分泌が抑制されます。
あまり緊張しないよう楽しくゆとりある生活を心がけてみて下さい。

薬物
抗うつ剤、鎮痛剤、抗パーキンソン剤、降圧剤などの多くの薬物の副作用として唾液の分泌の低下があります。

年齢によるもの
年齢とともに口やあごの筋肉が低下や萎縮していきます。その影響で唾液の分泌量が低下します。
70歳以上→男性16% 女性25%の低下
80歳では老人性萎縮により25%以上の低下

口で呼吸する(口呼吸)
鼻炎などの鼻疾患やくせなどによって口で呼吸すると、唾液が蒸発してしまい、口の中が渇く原因となります。

その他の病気
糖尿病・シェーグレン症候群・脱水症・骨髄移植など

【治療法】
生活指導や対症治療が中心になります。
たとえば 保湿ジェルや保湿スプレー、保湿力の高い洗口液を使用します。
その他、ガム療法(咀嚼による刺激)、味覚刺激療法(ガムやキャンディなどを使用)、唾液腺マッサージなどがあります。
シューグレン症候群では内服薬と症状に応じた保湿性薬剤などを投与します。

ドライマウス<Part2>

◆口臭と細菌◆
ドライマウスによりお口の中の唾液分泌量が低下した状態では、唾液の持つ力が発揮できません。
唾液には様々な作用がありますが、お口の中が渇くと唾液分泌量が低下するため、ネバネバしたり唾液の機能が十分に働くことができなくなります。
なかでも抗菌作用・自浄作用低下は食べカスを残しやすく細菌(お口の中の常在菌)の栄養分となります。

そうなると・・・

細菌の増殖・繁殖が始まるのです。
1個の細菌が倍々に増殖して1日で約10の8乗(約100億)という数になってしまうのです。
実際の生活ではそこまで増えないにしても通常の値よりもかなり多いでしょう。
口臭も強くなってしまうのです。

◆唾液のはたらき◆
消化作用・・・唾液中の酵素アミラーゼでデンプンをマルトースに分解
溶解作用・・・味物質を溶解して味覚を促進させる
自浄作用・・・歯についたプラークや食べカスを洗い流す
抗菌作用・・・抗菌作用を持つ物質で病原微生物に作用し抵抗する
保護作用・・・ムチンにより粘膜を保護する
緩衝作用・・・phを一定に保ち細菌の繁殖を抑える
再石灰化・・・歯の表面を唾液中のアパタイトで覆いむし歯を防ぐ

いかがでしたでしょうか?

ストレスや食生活の変化・・・
「ドライマウス」とは、色々な要因が考えられます。
色々な要因があるということもあり、診断が難しいこともあります。

当院では、「ドライマウス」の治療は行っていませんが、なにか気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

「ドライマウス」の治療は専門の医療機関へご紹介させていただくこととなります。

スポーツドリンクの飲みすぎに注意!!

ジュースや炭酸飲料よりむし歯になりにくいイメージのあるスポーツドリンク。スポーツのあとに飲むだけでなく、お水やお茶の代わりに飲んでいませんか?

体に良いとされる様々な成分を含んだスポーツドリンクは手軽で飲みやすく作られていますよね?
でも、そのスポーツドリンクも良いことばかりではありません。
その"甘さ"が気になった事はありませんか?

現在、発売されているスポーツドリンクは、そのほとんどに多量の甘味料が含まれていて、その量は普通の缶ジュースの糖分と変わらないのです。
つまり、「スポーツドリンクは体に良いから運動中でなくても毎日飲む!」と言うのは大間違いです。
それでは自分でわざわざむし歯を作っているようなものです・・・

スポーツドリンクに含まれる糖類は種類によっても異なりますが5%以上と言われています。
スポーツドリンクの缶1本(250ml)には16gの砂糖が使用されています。
これは、3gのスティックシュガーに換算すると5本強になります。
酸性度はPH3.5前後です。(歯が溶け出すのはPH5.4)
高果糖液糖(果糖混じった砂糖)や果糖ブドウ糖液糖などの表示のあるものは、砂糖が含まれています。特に糖質が100ml中5g以上のものは1.5倍~2倍に薄めて摂取しましょう。

お水やお茶の代わりに頻繁に飲んでいるような場合、きちんと歯みがきをしていてもむし歯になる可能性はあります。ダラダラ飲まないことが大切です。



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TEL:044-740-0203